気持はあいてにうつります。よくもわるくも。
それが通じるという事かもしれない。
社会言語学的:会話が苦手でもできる相手の心をつかむ方法とは
目次
会話が上手な人は○○を知っている
(ページの最後に○○の答え在り)
仕事をするとき、探すとき、教えるとき、上げればきりがないほどの場面で会話が出てきます。対面だろうと非対面だろうと関係なく、コミュニケーションは必須です。
会話が上手って思う人は羨ましいですよね、毎日会話で苦しんでいる立場からすると。
実は会話が上手な人は会話ではなく相手の心をつかむのがうまいのです。
心のつかみ方は9つしかありません。この9つのパターンで人に合わせて会話するだけで相手には「会話上手」「話していると楽しい」「また話したい」と思わせられます。
そして会話には知っておくべき大原則があります。
会話の大原則:ネイティブ同士でも会話は3割も理解されない
分かった気になるだけなのです。
社会言語学の研究によって、話し手のメッセージの3割も聞き手は理解ができないことがわかっています。
本当に理解することが困難な理由は2つです。
・認知特性の違いが物事のとらえ方を変えているため
・育ってきた環境の違いが言葉のイメージを変えるため
Q.でも今まで分かり合えて来たよね??
A.感情が相手と同期するせいで分かり合った気になってただけ
会話が上手な人は本当の意味で伝わっていないことを前提にしています。
だから分からないからこそ分かり合おうとしている姿勢をとります。
それが相手にとっては重要感を刺激してくれるのでうれしくなります。
ヒトの心は9タイプ
エニアグラムをご存じでしょうか。
性格診断の一つとして知られていて、これが社会言語学的に対人コミュニケーションでとても使いやすい。
何故かというとタイプ別の本質的な欲求や恐怖を示しているためです。
簡単に他人との距離感をうまく調整できると強い
ヒトには親しみをもつことが礼儀になるものと、
触れてほしくないことに触れないでおく礼儀の2つがあります。
例えば髪切った?っていって、笑顔になる人もいれば不機嫌になる人もいます。
この礼儀を社会言語学的にはポライトネスといいます。
エニアグラムには本質的にしてほしいこと/してほしくないことが記してあるため
たった9つのタイプを知るだけで人間関係は思いのほかイージーになります。
気になる相手に診断させたら間違いないですが、
診断させなくても特徴から簡単にわかるので、ご心配なく!
自分自身がどのタイプに一番共感するか、
気になる取引先や気になるあの人はどのタイプっぽいか考えながら読むと効果5倍くらいになります。ちなみにタイプは混合していることもあるのでミックスしてもよいです。
タイプ1の相手の心をつかむ方法
タイプ1は改革者です。本質は知恵なので、絞りだしてきます。
恐怖:間違えること
願い:正しく在る
特徴:常に改善の余地を探す、誠実、現状に満足しない、批判的、完璧主義
接し方:リラックスしにくい性質なので、自己正当化させる前にこちらから間違っていないよ、正しいよと伝えてあげましょう。相手が間違っているときでも先に主張を認めてあげてから、もっと他にも可能性がないかな?と振ってあげましょう。
見た目が逆三角形な体型の方はタイプ1の傾向が多いです。
タイプ2の相手の心をつかむ方法
タイプ2は支援者です。無条件な愛を届けてきます。
恐怖:愛される価値がない自分
願い:愛されたい
特徴:面倒見がいい、自己犠牲がち、所有欲が強い、プレゼント選びがうまい、お菓子好き
接し方:ありがとうと重く伝えましょう。力になってくれます。このタイプは自分を隠します。なぜなら自分の問題を認めることが苦手だからです。そのため、一見しっかりしてて頼りになる人はこれに当てはまりやすいので、感謝はつたえましょう。本人は他人に頼るのが下手です。自分がやったことに対して恩を感じない相手には敵になるのでご注意ください。
タイプ3の相手の心をつかむ方法
タイプ3は達成者です。
恐怖:価値のない自分
願い:ほめられたい
特徴:実利的、プレゼン上手、人のやる気を引出すのが上手、競争心が強い、目標持ち
接し方:相手の自信をあげましょう。自信を持ってくれると、あなたの望みに相手が近づけてくれます。もっとほめられたいからです。自信がなくなってくるとあなたのことををステータス的にしたにみている場合、横柄な態度をとるようになるので、過去の成功体験を思い出させてあげたり、あなたにしかできない感を刺激しましょう。
うそをついて自分の価値をもることにためらいはないですが、心にはくるようなので、頑張りすぎていたら、いつもかっこよくて自分は刺激を受けているけど、つらくなったりしない?って声をかけてあげると「心ゲット」です。
目標に共感すると響きやすいです。
向こうにとって目標は持って当たり前、達成するために生きているからです。
タイプ4の相手の心をつかむ方法
タイプ4は創造者です。美しさを表現する芸術家。
恐怖:生きる価値のない人生
願い:存在意義の発見
特徴:美や愛、人生などに独自の見解を持つ、気分屋、自意識が強い、理解されない
接し方:独自の世界へ興味や共感を示しましょう。他人には理解されにくいと思って生きているので、価値に共感できる人を求めています。ただし、距離感が大事で、近すぎず遠すぎずの距離を保ちましょう。このタイプの相手は、つらくなってくるとあらゆる物事に対して斜めに構えます。自分から離れて、自分から近づいてくるのでオープンマインドでいてあげましょう。美しいものを好むので、相手の大事にしてそうなものにはきれいですねっていうと響きます。
タイプ5の相手の心をつかむ方法
タイプ5は観察者。リサーチャーです。知に飢えている。
恐怖:無能な自分
願い:有能でいたい
特徴:好奇心と集中力が高い、先を見通す洞察力がある、感情表現が不得意、没頭する
接し方:知識を教えてもらいましょう。こちらとしては目をキラキラさせて新鮮な気持ちで相手の話をうん、とかすごいとか言っているだけでよいです。感情表現が下手なので、わかりやすくうなづいたりしてると驚かれます。知識に対して突っ込みをいれる際はあえて間違っておきましょう。相手より高い知識を披露してしまうと、固まります。すさんでくると、孤立してきます。感情表現が少ないので相手に対してもそんなに感情表現を求めてはいないです。好奇心が高いので、聞いてきたら質問に素直に答えましょう、感情についてフォーカスしていないです。面白いものをちらっと見せてあげると、楽しいことを連れてくる人と思って、知識を沢山分けてくれます。この手のタイプは先を見ているのと、客観的なので自分が迷子の時に重宝します。
タイプ6の相手の心をつかむ方法
タイプ6は信者です。信念をもった勇者。
恐怖:独りぼっちの自分
願い:サポートしてほしい
特徴:安全志向、優柔不断、権威に大きく反発するか信じぬく、心を大事にする
接し方:フレンドシップをもちましょう。勇気のある人が好きなので勇気を示しましょう。何か体験を聞くときはどんなことをしたかよりも、どんなことを思ったかを聞きましょう。よく悩んでいるので、頭の中を空っぽにできるようなエンターテインメントを一緒に体験するとかなり仲良くなれます。安全志向なので、載っている間頭空っぽになれるジェットコースターは安全と分かったら虜になります。見えない絆を大事にしています、献身的でもあるので、タイプ6に対しても感謝としてもらった恩を返すことを意識しましょう。会話では気持ちの共有がほんとに肝です。
タイプ7の相手の心をつかむ方法
熱狂者なのがタイプ7.楽しいこと大好き。
恐怖:不自由や痛み
願い:幸せで満たされていたい
特徴:外交的、刺激を好む、多才、楽観的、物質主義、逃げやすい
接し方:楽天的で肯定する器なので、あわせてこちらもいいね!を沢山言いましょう。
誰かを楽しませることも一緒に楽しむことも好きなのですが、無理やりは好まないので、無理だと思ったことはちゃんと断ってあげましょう。つまらないのにそれに付き合うと、後から怒りになっていきます。相手に強要するのはNGです。閉塞感を与えると無責任になります。
タイプ8の相手の心をつかむ方法
タイプ8は挑戦者です。愛が力の源である。
恐怖:被支配者
願い:弱きを守りつよきをくじく自分
特徴:仕切りたがる、弱いものを守る、リスクを恐れない、マイルール>社会ルール
接し方:はっきりものをいってください。あなたのためを思ってあなたが言われたくないことをいってきます。リーダーシップを発揮させてあげましょう。自分は参謀的な気分でいるか、甘え上手な子分でいましょう。心に余裕がなくなってくると、自分の弱さを認めなくなっていきます。そんな時は相手より弱い立場の者たちを思い起こさせましょう。本質的には愛情がいっぱいなので自分を取り戻してくれます。
タイプ9の相手の心をつかむ方法
タイプは仲裁者、平和主義です。
恐怖:怒り
願い:平和
特徴:穏やか、癒しキャラ、仲を取り持つ、めんどくさがり
接し方:正論よりもことが荒立たないことを望んでいるので、何か提案するときは面倒ごとが起きないことや面倒ごとの対処法まで伝えましょう。楽観的ですので、何とかなるさ感を体に漂わせて接するだけで、相手と一体感を感じられます。タイプ9は平和を重んじるだけあって和になることを好みます。相手に質問を無視されたときは、その質問が聞かれたくないこと=「踏み込んでこないで」のサインです。怒りを避けるため、直接的な抵抗をしません。相手が無になっているときはストレスが過剰になっているため、接し方を見直しましょう。
大事じゃないことが大事です
自分にとっては大したことないことを相手は本気で感じます。
全て完璧に相手に合わせて会話することは無理ですが、相手が大事にしていることを尊重することはできます。
ヒトはしてほしいことをしてあげるか、しないでほしいことをしないでおくと
向こうから好感をもって、向こうから沢山話をしてきます。
自分のコミュ力が下手でも相手が楽しい気持ちで会話をしてくれるのは
あなたが相手の大事にしていることを大事にするからです。
会話が上手な人は相手が大事にしていることを知っています。