今回は話す内容が決まっているプレゼンや営業時等に話が伝わらない原因とその対策について紹介します。
先に知っておいていただきたいのは、コミュニケーションは相手がいてこそで、どんなにあなたが頑張っても100パーセント伝わることはないです。ただ、伝わった!という感覚はお互いに高めあうことは可能です。わかった気になるということが続くと相互理解がどんどん深まるのです。
目次
話が伝わらない原因はあなたの雰囲気にある?
対面コミュニケーションにおいて、聞き手はあなたが発している見た目や声という情報を、あなたの発言内容より優先して感じ取っています。それによって、あなたが事前に準備した起承転結整ったメッセージを伝えても、内容が見た目などの情報より薄くなってしまい、相手に話が伝わらないという結果が起こりえます。
感覚を刺激しやすいものほど、情報重要性が増します。これは脳の仕組み上誰にでもありえます。言葉の内容はきいて、かみ砕いて解釈してようやく意味を理解します。一方見た目や口調などは五感が感じ取ります。
こんな感じで伝えていないかチェック
実際にプレゼンする前に練習を誰かの前でしてみたり、自分で録画してみるでもよいので、どんな雰囲気になっているかチェックしてみてください。
・背中が曲がっている?
・口調が変?
・聞き取りづらい?
・表情が印象的すぎる?
・身だしなみが変?
・清潔じゃない?
・ずっと同じトーンで話している?
・自信がなさそうに見える?
メラビアンの法則で誤解してはいけない事
今日ではメラビアンの法則は面接やプレゼンなどで活用されいます。
人は見た目が9割と冒頭あたりに出てきましたが、見た目や声のような外側の情報に大きく影響を受けるのですが、「内容はてきとーでよい、要は見た目」と捉えるのはトラップです。
もともとメラビアンの法則は心理学者メラビアンさんが、印象づくりに何がどれくらい影響を与えているのかを実験で調べてわかったことが法則となったのです。
実験では、
「好感」「反感」「中立」をイメージする言葉を各3つずつセットし、
計9つの言葉を3つのイメージして発言し録音する。
「好感」「反感」「中立」の表情の顔写真を1枚ずつ用意。
音声と写真で矛盾した組み合わせをつくって被験者
に提供し、それぞれについて被験者が最終的に「好感」「反感」「中立」のどの印象を持ったかを確認しました。
その結果、
見た目(しぐさ、表情、視線の動き、姿勢など)から55%
口調や声質、大きさ、スピードから38%
言葉そのものの意味や内容から7%
情報を受けて、好感を持ったり反感を持ったりしている事が判明しました。
つまり、非言語が有言語よりも相手に強く印象付けているということ。
注意すべきなのは、
・見た目が中身より重要ですと主張しているわけではない、ということ
・メラビアンの法則は面接やプレゼンの機会に応用されているということ
話が伝わるようにする対策は?
自信のない雰囲気を出して、話してしまうと雰囲気ばっかり相手につたわってしまいます。
ですので、引き続き自分が自信をもって伝えられる内容づくりは必要です。そのうえでメラビアンの法則を活用します。
相手に何をなぜ伝えたいのかを明らかにしておきましょう。そして伝わったらお互いがどんな気持ちになっているか想像しましょう。その次にどんな風に自分なら話をしてほしいのか形作っていきます。
どんな見た目にしておけばいい雰囲気?
メッセージ性が一貫している事が肝要です。何をなぜ伝えたいか(TPO)を決めてそれにあった姿勢や服装身だしなみを合わせていくイメージです。
一口に清潔であれ!とは限らないですが、面接やプレゼンの機会の多くはフォーマルなもので清潔さは当たり前です。
まとめと本当に大事なこと
話の内容が問題ないのに、伝わっていない原因はメラビアンの法則があなたの好ましくない方向に作用しているからです。口調や姿勢、表情など非言語は実際の言葉以上に相手に届いてしまっています、伝えたいことに合った見た目や姿勢を見直して臨みましょう。
テクニカルな面ばかりに気を取られてしまいがちですが、本当に大事なのは、あなたの熱意や本気度です。コミュニケーションは決定的な欠陥があります。同じ国の言葉を話していても育ってきた環境が違うせいで完全な相互理解は不可能なのです。たとえそうだとしても、相手が理解しきれないとわかっていても、それでも伝えようとしてくるあなたの姿勢は相手の目に移り気持ちを感じ取ってくれる人もいます。同じ気持ちになることでお互いわかった気になって、いつしか本当に分かり合えていきます、だからあなたの熱意や本気度が大事です。