今回は意見をまとめるために、話を進めるファシリテーターが知っておくべきことを4つ紹介します。これを知っておくと、会議ストレスが減り実のある時間を生み出すことが出来ます。
話をスムーズに進めるために知っておきたい事1つ目
話し合いはいろんな人が参加します。いきなり議論を始めるとどこに進むか行き当たりばったりになってしまいます。話し合いの進め方の骨組みをまずは知っておきましょう。そうすることでスムーズに話を進め意見をまとめることができるようになります。
スムーズに進める話し合いの骨組み
1.目的を決める
2.目的に向けて行動する理由の共有
3.理由に納得してもらう
4.議論を始める
会議室に来たときはみんなバラバラ、一人用のボートで来ます。それを一つの船に乗り換えてみんなで同じ目的地へ向かう感じです。
話し合いでも実際にどこかに向かう場合でも、同じことです。目的地に向かう理由も納得してくれなければバラバラなままですから、無理やり船に乗せても空気が悪くなるだけだし、ぎこちなさがスムーズさの足を引っ張ります。ですから話し合いの骨組みを理解しておくことが大事です。
話し合いで知っておきたい事2つ目
参加者は論点を意識せず発言してくるということです。議論は論点に対して正しく意見を述べることが出来て意味を持ちます。
ある問題に対して話を始めて、どうするべきかということに対して意見を述べるタイミングで他の問題を挙げる人もいます。そんなときに、そのままにしておくと話し合いがどんどんカオスになり話し合いがまとまらなくなります。
ファシリテーターとして議論に臨む際、論点に注意して話を聞く姿勢をとれますが、参加者みんながその姿勢で話し合いをするわけではないという前提で議論を見守ることで議論の行く末をリードしていくことが出来ます。
話し合いで知っておきたい事3つ目
円滑に話し合いを進めるために知っておきたい3つ目は、人は複数の論点を発言の中に含めることがあるという点です。
日常での会話を思い浮かべてみましょう。例えばランチを選ぶとき、AかBのセットはどちらを食べるか友達と話し合う時に、おいしそうなのはどちらかを話している最中にコスパの話も一緒にするときがあると思います。”こっちのほうがお得でしかもおいしそう”。
これに似たことなんて日常茶飯事で、普段の会話であれば”おいしそう”と”お得”がごちゃ混ぜになっていても”そうだね”で済みますが、話題とシチュエーション変わって議論の場になるとカオスな会議の元凶と化します。
発言の中に複数の論点が含まれていることを注意して、議論に耳を傾けましょう。
話し合いで知っておきたい事4つ目
スムーズ話し合いを進める際に、押さえておきたい事、4つ目はぶれないということです。
船のたとえ話を先ほどちょろっと挙げました。正しい議論の先へ導くファシリテーターとしてのあなたは何があっても、偏った論点に集中することなく、過不足のない話し合いを進めることに力を注ぎましょう。
最後に:ぶれないために
ぶれないためにはどうするか。それは準備の他ありません。
人は想定外のことが起こるとそれに意識が集中してしまいます。きっとファシリテーターとしての役割を持ったあなたは会議で結論まで導こうという使命で一生懸命でしょう。そんなときに思いもしないことが起きてしまったら、頭が真っ白になってしまいます。あなたが思考を止めてしまったらだれが先導するのか、人任せではいられません。とはいえ全員が不完全です。失敗したとしても、前を見て進みましょう!